メンターとメンティーの良い関係性とは?

メンターとは

握手する人

まずは、メンターの意味メンティーとの関係性について解説します。

メンターとメンティーの違い

「メンター」とは、仕事上の指導役や相談役を担う人のこと、またはその制度のことを意味します。仕事上でのメンターの役割は新入社員に対する、主に精神面でのサポートやケアを行います。

「メンティー」とは、メンターから指導や助言を受ける立場にある人のことを意味します。企業でのメンター制度の場合、新入社員がメンティーになるケースが多いです。必要に応じてメンターから指導や助言を受け、仕事をスムーズに進める原動力とします。

要するに、指導・助言する立場の方をメンターと呼び、指導・助言を受ける立場の方をメンティーと呼びます。メンターからの指導を受けてメンティーがそれを実行に移すという構図が、一般的なメンターとメンティーの関係性となります。

メンターとメンティーの関係が成り立つ場

メンターとメンティーの関係性が成り立つ場は、主に3種類の関係性が考えられます。1つ目は「組織内でのメンター制度」です。先輩社員がメンターとなり、メンティーである新入社員の精神的サポートを行います。

2つ目は「身近な人がメンターになるケース」です。仕事に限らず、親戚関係や学校関係で知り合った人をメンターとして、教えを受けるというケースになります。組織内でのメンター制度と比較すると直接的なやり取りが薄い場合も多く、一度や二度の接触しかしていない人をメンターとしてとらえることもあります。

3つ目は「ロールモデルとしてのメンターの関係性」です。人生のモデルにしたい人をメンターとして、その生き方や考え方を参考にして自身の生き方に影響を与えます。講演会や本といった、メンター本人と接触しないケースも多いです。

メンターの作り方

頼れる先輩

次に、メンターの作り方(出会い方)について解説します。もし、メンティーとして指導や助言を受けたいのであれば、以下の3つの方法を実践してみてください。

自分の軸を作る

まずは「自分の軸を作る」ことです。誰しも、達成したい目標や人生の目標が存在するでしょう。これを不明瞭なままにしてしまうと、メンター探しどころではなくなってしまいます。

メンターからは、その目標を達成するための指導や助言を得ることになります。目標をしっかりと持ち、自分の軸をしっかりと構築することで、自ずと誰をメンターにすべきか、どういった助言を必要とするのかが見えてきます。

自分の軸が不確かなままだと、メンターからの指導や助言をしっかりと受けることはできません。まずは自分の目標と軸をしっかりと構築してからメンターを探し始めてください。

接点を作る

次に「接点を作る」ことです。メンターになってもらう人が、今まで何の接点も無かった人の場合、メンターになってもらえる可能性はほとんどありません。まずは、メンター候補の人と何らかの接点を作るところからスタートします。

例えば「講演会に参加する」とか「その人が書いた本を読む」といった行動をとります。特に、本人と接触する機会があれば、積極的に行動に移すことが重要です。本人からのお誘いがあればなお良く、これを断ると後々の交渉に大きなマイナスとなってしまいます。

接点を作ることができれば、そこから人脈を広げることもできます。場合によっては、メンター候補の人から更にメンターにふさわしい人を紹介してもらえるかもしれません。

行動する

最後に「行動する」ことです。接点づくりのための行動の他にも「メンターになってもらうための行動」を必要とします。これには大きく分けて2種類の行動があります。

1つ目は「メリットを提示する」ことです。メンティーは教わる立場ですからメリットは明白ですが、教える側はそうでもありません。なので、メンターになってもらうことでメンター側にどんなメリットがあるのかを明確にして提示する必要があるのです。

2つ目は「自分をアピールする」ことです。教える側も、どうせなら「将来有望な人材」を育てたいと思うでしょう。そこで、自分の今までの実績などを提示して、自分が育てがいのある人材であることをアピールするのです。

メンターとメンティーの関係性

良い人間関係

メンターの効果を最大限に発揮するためには、メンターとメンティーの関係性が重要です。メンターの効果を高めるための、メンターとメンティーの良好な関係性について解説します。

対等関係

まずは「メンターとメンティーは対等な関係である」ということです。メンターは教える立場、メンティーは教わる立場なのですから、そこだけ見ると明らかに対等ではないと思われるでしょうが、良好な関係性を構築するためには重要な部分となります。

確かに、メンティーは教わる立場にあるので、外から見れば格下の立場にあることになります。しかし、メンティーは教わる立場としての感謝の気持ちと成長という結果を示すことで、メンターに対して返せるものがあるのです。

また、メンターも教える立場にある中で逆にメンティーから教わる立場になることもあります。つまり、その構図を見るうえではメンターとメンティーに立場の上下は無い、対等な関係であるということになるのです。

互いに敬意を持つ

次に「互いに敬意を持つ」ことです。先ほど「メンターとメンティーは対等であるべき」という話をしていますが、表面上の対等関係だけでは明らかに不十分です。きちんとした対等関係を築くためには、互いの敬意の心が重要なのです。

メンティーは、教わる立場にありますから、敬意を示すことは当然です。教わったことをしっかりと実践して成長を見せることで感謝を示し、必要以上にメンターの時間を奪わないことも重要です。

メンターは教える立場として傲慢な態度になるケースも珍しくありませんが、それでは良好な関係性を構築することはできません。メンティーに対して信頼の気持ちを向けることが、メンティーに対する敬意の表れとなるでしょう。

責任を持つ

最後は「責任を持つ」ことです。相手の責任にする、あるいは自分の責任として重く受けとめすぎることは、メンターとメンティーの関係性を良くないものにしてしまいます。お互いがしっかりと責任を持つことが重要なのです。

メンティーは、教わる立場としてしっかりと成長することに責任を負います。教わったことを自身の行動に反映し、精神的な成長を遂げた姿をメンターに示すことが、メンティーの負うべき責任です。成長が自覚できなくても、それをメンターの責任にすることは絶対に避けてください

メンターは、教える立場としての責任を負うことになります。自分が教えたことがメンティーの成長、ひいてはメンティーの人生に大きく関わることになるのです。いい加減で適当なことを教えるのではなく、メンティーの人生にもかかわることを教えるのだという自覚を持ってください

メンターがいる強み

強い人

次に、メンターがいることによってどのような意味が生まれてくるのかについて解説します。

的確なアドバイスがもらえる

まずは「的確なアドバイスがもらえる」という意味があります。目的を達成するためには、ときに他人からのアドバイスを必要とするケースもあるでしょう。しかし、常にアドバイスを受けられる人が近くにいるとは限りません。

メンターの役割は、メンティーの精神的な安定と成長を促すための指導や助言を行うことです。メンター以外にもその役割を果たせる人はいるでしょうが、「メンターがいる」ということはつまり「必要なときに必要な助言が得られる」ということでもあるのです。

もちろん、メンターにも時間の都合がありますから、いつでもアドバイスを受けられるという意味ではありません。しかい、メンターがいるのと、いないのとでは、的確なアドバイスを受けられるかどうかの安定感の問題があるのです。

視点が違う意見がもらえる

次に「視点が違う意見がもらえる」という意味があります。メンターは他人ですから、常に自分とは異なる考えを持っています。その人からアドバイスを受けられるということは、自分とは異なる視点での意見がもらえるという意味でもあるのです。

世の中には、さまざまな意見や考え方が存在します。しかし、多くの場合は軽く見てしまい、自分との関りは無いと考えてしまいます。場合によっては自分の人生にもプラスの影響を与える意見であっても、軽んじてしまう可能性が高いのです。

しかし、メンターからのアドバイスであれば、ニュースや本で見た意見よりも真剣に考える可能性が高くなります。「メンターが言うのであれば」と受け止めることにより、視点が異なる意見を受け入れやすくなるという意味でメンターは重要なのです。

精神的な安定

最後に「精神的な安を得られる」という意味があります。メンターは助言などの実用的な意見をもたらしてくれる意味だけでなく、精神的な安定性をもたらしてくれる関係性であるという意味においても重要な立場にあるのです。

世の中、さまざまな障害が待っていることでしょう。仕事や私生活においてそういった障害に直面すると、ときに自身の精神的な安定性を欠いてしまうことも少なくありません。そして、ときにそうした精神の不安定さが人生の質を大きく低下させてしまう可能性もあるのです。

メンターがいることによって、自身の軸を維持することに繋がります。「自分にはメンターがいる」「いざとなったらメンターに頼れる」という頼もしさが、精神的な安定性を維持する意味でメリットになるのです。

メンティーの注意点

注意点

メンターを得ることはさまざまな意味でメリットがありますが、メンターがいるからと全ての意味において安心できるというわけではありません。メンターから助言を得る際には、以下のポイントに注意する必要があります。

全てを鵜呑みにしない

まずは「全てを鵜呑みにしない」ことです。メンターからはさまざまな指導・助言を得ることになりますが、そのすべてが自分にとって有益なものになるという意味ではありません。

世の中にはさまざまな意見がありますが、そのすべてが自分の人生にとってプラスの影響をもたらすとは限りません。考え方や生き方はさまざまなのですから、当然ながらそれにプラスになる意見もあればマイナスになる意見も存在します。

メンターとしてアドバイスしてくれる人であっても、その全てを自身の生き方に投影する必要はありません。もし、自分の生き方にマイナスの影響を及ぼすと思ったのであれば鵜呑みにせず、必要な部分のみ参考にさせてもらってください。そうした努力をすることも、メンティーの義務だと言えます。

依存してはいけない

次に「依存してはいけない」ことです。メンターからは指導・助言を得るのですが、自身の生き方をメンターに委ねることではありません。メンターに依存してしまっては、豊かな人生を歩むことは難しいでしょう。

前述の通り、メンターとメンティーの良い関係性とは「対等な関係」であることです。依存してしまっては、その関係性は崩れてしまいます。また、メンターからの意見を鵜呑みにしてしまう可能性も出てくるでしょう。

あくまでも自立した1人の人間として、メンターからの意見をバネにして自身を成長させるという立ち位置を維持してください。ときにメンターはカリスマ性があふれていたり尊敬を集める人であることもあるでしょうが、依存することなく接することがメンティーとして重要なことになります。

メンティーからメンターへ

対等な関係で与えられるもの

最後に、メンティーの立場からメンターに対して「こういったメリット・意味がある」ということについて解説したいと思います。これからメンターになる人、メンターになる可能性がある人は参考にしてください。

自分の核が作られる

メンターには「自分の核が作られる」という意味があります。メンターは教える立場としてメンティーの人生を変える一方で、自身の核を形成するという意味でメリットがあります。

人に教えるということは、その考えに基づく自身の核をより強固なものに変えるということです。もし、核と呼べるものが無かったとしても、メンティーに教える中で核を形成することができます。

メンターになることで見える景色が変わる

次に「見える景色が変わる」という意味があります。メンターはメンティーに教える中で、ときに自分の見える景色が変わることもあるのです。

メンターは、メンティーの思考や感情などを客観的な立場で観察する必要があります。そうした「第三者視点」から他人を観察することで、そこから見えてくる課題や解決策があることに気が付きます。

メンターの経験を重ねることによって、あらゆる物事を俯瞰から客観的に見るがことができます。ときに、その一環として今まで見えてこなかった全く新しい景色が見えてくることもあるのです。

まとめ

握手

メンターとメンティーの良い関係性とは、良い意味でお互いの尊敬と責任が成り立っている関係性であることがわかります。これが崩れると、ときにメンターとメンティーの関係性自体を損なう可能性もあるという意味で、相応の緊張感が必要だと感じてしまうかもしれません。

しかし、お互いにメリットのある関係性であるということを念頭に置けば、メンターになる・メンターを得るということは悪い意味にはならないでしょう。お互いに相手から学ぶという意味・姿勢を忘れなければ、お互いの人生をより豊かなものに導いてくれるはずです。

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