ベンチャー企業とは?今さら聞けない基本情報を紹介

ベンチャー企業とは?

ベンチャー企業とは

べンチャーとはなんでしょうか?Adventureのベンチャー? 今ではビジネスの中だけでなく、普段の会話の中にもベンチャーということばはよくでてきます。

まず、ベンチャーやベンチャー企業の意味とはをここでは説明します

ベンチャーの意味

最初に、ベンチャー(venture)の意味を調べてみますと、

 ”冒険。冒険的な企て。また、投機”

出典:goo ベンチャー

とあります。

ベンチャーとは、アドベンチャー(adventure)を短くしてできた単語で、接頭辞adが消失して生まれたもの。ventは「行く」という意味、ureは状態を表す名詞です。adが付くかどうかで少し意味が異なり、 

He adventured on a new island.(彼は新しい島を冒険した

He ventured on a new island. (彼は新しい島に進出した)となります。

語源が明らかになったところで、現在一般的に使われている「ベンチャー」という用語について考えましょう。

さらに「このようなビジネスをベンチャービジネスという」とあります。冒険の先は、新規事業であるというのは腑に落ちる説明ですね?

しかし、ベンチャー企業やベンチャービジネスということばは高度経済成長期に差しかかった1970年前半に、日本の有識者たちによって作られた和製英語だそうです。

ベンチャー企業の意味

次に、ベンチャー企業とはなんでしょうか?これについては明らかな定義はありませんが次のような説明があります。

”産業構造の転換期には、産業の主役が交代し、最先端の分野でそれまでなかった新しいビジネスが生まれ、そして新しい市場が作り出される。そんな時代のニーズを背景に、独自の技術や製品で急成長していく企業を「ベンチャー企業」と呼んでいる。普通この呼び方は、新規に興され、創業からあまり時が経っていない企業に対して用いる。

出典:コトバンク ベンチャー企業

したがって、ベンチャー企業とは時代のニーズに応えるべくして生まれた企業と言えます。 この時代のニーズとベンチャー企業の設立(ベンチャーブーム)の関係をみていきましょう。現在は、第4次ベンチャーブームと呼ばれており、日本ではこれまでに3度のブームがありました。

第1次ベンチャーブーム(1970~1973)とは、列島改造論による投資意欲の高まりや脱サラに代表される独立増加の背景に多くのベンチャー企業が設立された時代です。また、現在のJASDAQ市場もこのころ創設されました。

次の第2ベンチャーブーム(1982~1986)とは、ソフトバンクに代表されるPCや通信事業の黎明期でした。そして、第3次ベンチャーブーム(1994~2000)とは、ヤフー、楽天に代表されるインターネット関連事業が続々誕生した時期でした。

最後に、第4次ベンチャーブーム(2013~)とは、AI(人工知能)、IoT(身の回りのあらゆるモノとインターネット経由で通信する技術)、FinTech(金融とITをかけあわせたサービス)などの新技術に加え資金調達コストの低減に後押しされてやってきた現代です。

このようにベンチャー企業はそれぞれの時代の制度や経済の動きを背景として、ベンチャーブームに数多く設立されたと言えます。そのために業種・業界に各ブームにおける傾向がみられます。

中小企業との違い

また、中小企業とベンチャー企業、この二つはどのように違うのでしょうか?中小企業庁のHPによりますと、次のとおりです。

”中小企業とは、中小企業基本法第2条第1項の規定に基づく「中小企業者」をいう”

出典:中小企業庁HP

そして、この中小企業基本法では、中小企業者を主として資本金や従業員数で定義しています。ベンチャー企業の考え方には資本金や従業員数といった規模感はないので、そもそも考え方の切り口が違うと言えます。

ベンチャー企業を規模感によって「メガベンチャー」「中堅ベンチャー」「スモールベンチャー」と分ける考え方もあります。

そして、ベンチャー企業は前例のない事業を推進するため「リスク」を覚悟しますが、中小企業は基本的に「リスク」を回避する経営をする傾向があるという点も異なるところでしょう。

ベンチャー企業の特徴

ベンチャー企業の定義や誕生の背景を説明しましたが、この多種多様なベンチャー企業の共通の特徴とはなんでしょうか?現在のベンチャー企業に共通する特徴をあげていきましょう。

常に向上心がある

以前にはなかった事業を取り扱うのがベンチャー企業の特徴です。例えば、現在第4次ベンチャーブームとして、FinTechを例にあげますと、ビットコイン、モバイル決済、クラウドファンディング、クラウド会計などがあります。これらは第3次ベンチャーブームにはほとんど存在しませんでした。

言いかえれば、新しいこと、誰もやってなかったことへのあくなき好奇心、向上心が新たな事業を立ち上げたと言えます。

「好きなこと」あるいは、「生き甲斐のある事業を求めて」全く新しい視点から状況と向き合う姿勢、これがベンチャー企業の特質だと言えます。

会社が若い

ベンチャー企業とは全体的に成長途中であり、ビジネスモデルが不安定な企業が多いのは事実でしょう。この企業としての「若さ」「未熟さ」は、社会に認められマーケットが拡大すれば「先駆者」になれるという可能性を秘めています。

そして、ベンチャー企業の事業を社会が比較的早く認めた場合には、企業として短期間で急速な成長が期待できるというのも特徴の一つです。

SNSで情報を発信している場合が多い

2019年の現在においては、「Twitterは若者が使うもの」と考えている人もあまりいないのではないでしょうか?Twitter、Face Book、Instagramなどに代表されるSNSは各国の要人でさえ利用しています。

そして最近は、ベンチャー企業ではホームページではなく、SNSで情報を発信することに重点を置く傾向にあります。それはなぜでしょうか?

その理由の一つは、情報のもち方の変化にあります。 この変化とは、 以前に比べると情報の寿命は短くなったことと、情報の拡散性が飛躍的に速くなったということです。

ホームページに企業が記載した情報は、更新しない限りずっとありますが、能動的に見に行く人は限られます。一方、SNS上においては、受動的に情報が更新されます。新しい情報はすぐにわかる仕組みになっています。そして、SNSは基本的に個人から個人への情報伝達ツールです。

受け取る側からすれば、聞いたこともない会社からの情報より、気心の知れた友人の感情的な一言に心動かされるのは納得できます。そして、得られた最新の情報が心に響けば、また別の友人と「シェア」したくなる訳です。

「個の時代」を反映した近年の情報の特性をうまく利用しない手はありません。この点を踏まえているベンチャー企業が多いのは事実でしょう。

ベンチャー企業に就職するメリット

今までのベンチャー企業の特徴を踏まえて、ベンチャー企業に就職する場合のメリットとは何かをみていきましょう。

多くの経験をすることが可能

先ほど、ベンチャー企業は「若い」、「ビジネスモデルが不安定」といいましたが、この若さや不安定さにより、会社にいろいろな変革が起きやすい状態にあります。ベンチャー企業のルールはまさに朝令暮改です。そのため多種多様なことを経験し、学ぶことが非常に多いと言えます。

ストレスやプレッシャーと対峙しながら仕事をすることにより、自分の内面と向き合う機会がもて、メンタルが鍛えられることにも結びつきます。

会社のトップとの距離が近い

日々自ら行動し、経営理念や事業戦略を実践しているトップ層との距離が近いのがベンチャー企業です。彼らの放つエネルギーを身近で体感することができます

トップ層もまた、常に新しいことにチャレンジする社員のアイデアを柔軟に受け入れる体制ができており、社長への直談判ですらベンチャー企業では珍しいことではありません。

責任感を持って仕事ができる

マニュアルがそろっているルーチンワークや全体の一部を担当するのではなく、ベンチャー企業では、一社員がモノやサービスを自らが提案し、練り上げ、価値を創り、信頼を得るまでの一連の流れの多くに寄り添うことができます。

この多種多様な業務経験を通じて圧倒的に成長できるのがベンチャー企業のメリットでしょう。 ビジネスマン としての責任感が培われる絶好の環境があるとも言えます。

ベンチャー企業に就職するデメリット

よいことづくめのベンチャー企業に見えますが、ベンチャー企業に就職する場合のデメリットとは何でしょうか?

安定は100%ではない

「安定性」ということばは、以前は就活において非常に重要視されていました。ベンチャー企業の定義や特徴から見てきたように、ベンチャー企業の安定は100%ではありません

長期的に安定収入を生み出すビジネスモデルを最初からベンチャー企業に求めることはできません。倒産リスクもあると言わざるを得ません。

タスクに追われる可能性がある

ビジネスにおける「タスク」とは、「自分がやるべき仕事、業務」を指します。ベンチャー企業においては、日々タスクが多いです。なぜなら、当初のビジネスモデルには個々のタスクへの落とし込みまでできていないからです。そして、複数の作業を同時進行するマルチタスクが求められるでしょう。

開発だけ、営業だけをしたくとも事務作業や付随作業をあっという間に終わらせるノウハウを身につけない限り、タスクに追われる可能性があります。

ベンチャー企業を見極める

では、ここでさまざまなベンチャー企業の中からどのようにしてその企業を見極めたらいいのかを考えてみましょう。ベンチャー企業の職場の環境やトップの考え方が自分とあっているかどうか見極める方法・手段について検討します。

インターンに募集してみる

学生の方なら、まずインターンに応募してその企業の雰囲気をチェックしてみましょう。そもそもインターンとは、学生が就職活動に先駆けて就業体験を積むことで、就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的で実施されます。

インターンにおいて重要なこととは、あくまで主体的に自分から動くということです。周りの社員はもちろんあなたをサポートしてくれますが、あなた自身が成長しようと頑張る志がなければ、周りからも見放されてしまいます。

自分の適性を知るためにもベンチャー企業を訪問し、身をもって体験することは非常に効果的と言えます。

積極的にアタックする

企業のホームページだけでなく、SNSでそのベンチャー企業の社員の情報を見ることも重要です。積極的にOB訪問をして、説明会や面接では聞きづらい本音を聞くというのも貴重な判断材料です。

志望する業界・職種で働く先輩のリアルな話を聞き、その企業ではどんな経験ができて、どんなスキルが身につく環境なのかを自分の目で確かめましょう。

自分を売り込む

ベンチャー企業との面接まで進んだ場合、何を切り口に自分を売り込めばいいでしょうか?

ベンチャー企業は実力主義です。したがって、ある程度のスキルは必要となります。しかし、スキルや能力が同じであれば、ベンチャー企業で最も重視されるのは「やる気」だと言えるでしょう。

仕事への情熱、将来への展望などを勢い込めて志望動機を説明できるまで自分と企業のリサーチを極めましょう。

ベンチャー企業と成長する

希望どおりのベンチャー企業に入社できたとは言え、さまざまなことが現実になっていきます。

当初は覚悟の上だったとしても、大手企業のような安定性はない、利益が出る保証はない、仕事上の責任は重く、タスクに忙殺される毎日が続きます。そして実際の仕事と言えば、泥臭い仕事が多いことに閉口することもあるでしょう。

こんなとき、どうすればよいでしょうか?ここで子どもを例にとってみましょう。小さな子どもは膝や足が痛いとよく訴えます。夜になると足を痛がることが多いようです。診察をしても特別な病気がないものを「成長痛」と言うそうです。

「成長痛」とは、育ち盛りの子どもは、からだができあがってないのに動きが激しいため、筋肉、骨、関節に疲れが溜まってひずみが生じ、痛みの原因になることだそうです。骨の成長とは直接は関係ないそうです。

ベンチャー企業における不安や悩みがビジネスマンとしての「成長痛」であるのなら、避けては通れない道です。企業が成熟しきっていないのに激しく活動した証しではないでしょうか?

企業とともに自分自身の将来的な発展は一朝一夕には叶いません。自分自身の成長と企業の成長のバランスを上手にとって、成長していける人。これがベンチャー企業にふさわしい人材なのではないでしょうか?

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