クラウドファンディングって何?誰でも始められる?

クラウドファンディングとは?

ハテナ?

「クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて「こんな商品・サービスを始めたい」ことを宣伝し、そのための資金を支援者から広く集める手法のことをいいます。

銀行融資と異なり、お金を集めれるために必要なのは「審査」ではなく「賛同」であり、不特定多数の賛同者からお金を集めることで目的達成のための資金を調達します。場合によっては商品やサービスの形で返礼を行います。

まずは、そんなクラウドファンディングの基本的なことから解説します。

年齢制限がある

記事タイトルにもある「誰でも始められるか」ということに関してですが、残念ながら誰にでも実行できる方法というわけではありません。その理由は、クラウドファンディングに「年齢制限」が設けられていることが理由です。

クラウドファンディングは、専用のインターネットサイトを通じて行うのが一般的です。そして、クラウドファンディングのサイトごとに利用者の年齢制限を設けているため、実質的にクラウドファンディングには年齢制限が設けられているということになるのです。

クラウドファンディングは、資金を集められるだけの計画性や魅力があれば、未成年でも利用することができます。ただし、その際には自身の年齢でも利用できるクラウドファンディングサイトを選択する必要があることは念頭に置いておきましょう。

始めるために必要なもの

クラウドファンディングを始めるために必要なことは、大きく分けて3つあります。まずは「資金を集めるためのアイデア」です。どのようなプロジェクトに資金が必要であり、どのようなメリットがあるのか、どのような計画で資金を利用するのかを明確にしないと、クラウドファンディングは難しいでしょう。

次に「クラウドファンディングサイトへの登録」です。サイトごとに必要事項は異なりますので、詳しくはサイトからの案内に従ってください。審査に通って初めて資金集めがスタートします。

最後に「 金融商品取引法における登録 」です。これは「融資型ファンド」などの利用において必要な免許であり(一部例外あり)、他の型のクラウドファンディングと比較するとハードルが高いです。

まだまだ新しい制度

今まで似たような資金調達の仕組みはいくつか存在していましたが、クラウドファンディング自体はまだまだ新しい制度であるといえます。さまざまな可能性を秘めていながら、しかしながら認知されきっていない印象を受けます。

「不特定多数の人から資金調達する」という仕組み自体は、17世紀ごろに存在していたとされています。中でも有名な話は「自由の女神」の台座の資金調達であり、10万人を超える人が資金提供したとされています。

日本において現在のクラウドファンディングの形式が浸透し始めたのは、東日本大震災の復興支援のための寄付型クラウドファンディングが始まりだとされています。その後さまざまな型のクラウドファンディングが登場してメディアで取り上げられ、徐々に知られるようになりました。

クラウドファンディングの種類

5つ、5

一口にクラウドファンディングとは言っても、実はさまざまな型・タイプが存在するのです。もし、これからクラウドファンディングを利用して資金調達するのであれば、自分がどの型のクラウドファンディングを利用すべきかを理解する必要があります。

クラウドファンディングには大きく分けて「寄付型」「購入型」「ファンド型」「貸付型」「株式型」という5つの型が存在します。それぞれの特徴と有名な成功例について解説します。

寄付型クラウドファンディング

「寄付型クラウドファンディング」は、文字通り寄付金を集めるためのクラウドファンディングです。非投資型のクラウドファンディングであり、対価性のあるリターンは存在しません

後述する型のクラウドファンディングの場合、支払った金額に応じた何らかのリターンが存在するのが一般的です。商品であったりサービスであったり、事前に設定されているリターンを対価として資金を集めますが、寄付型クラウドファンディングの場合はこれを考慮しません。

クラウドファンディングの起案者と支援者はともに社会貢献を目的とする傾向があり、 集まった資金は全額が寄付金として扱われます。 一般的な寄付や募金とは異なり、集めた資金の使い道や途中経過などはネットサイトや報告書などの形で周知されるという点が特徴です。

成功例

寄付型クラウドファンディングの成功例とは、例えば「沖縄離島の急病患者のためのクラウドファンディング」が有名です。離島患者のための飛行機の購入資金などの目的でプロジェクトが立ち上がり、なんと3500万円もの資金が集まったそうです。

購入型クラウドファンディング

「購入型クラウドファンディング」とは、市場に出回っていない品物やサービス、またはそれらの先行購入権などを対価として資金を集めるタイプのクラウドファンディングです。

非投資型のクラウドファンディングですが、対価性を有するリターンが設定されている点で寄付型クラウドファンディングと大きく異なります。起案者は品物やサービスなど、非金銭・非金融の対価を支援者に支払います。

支払われる対価は実際の品物やサービスだけでなく、何らかの権利であるケースもあります。例えばゲーム制作の購入型クラウドファンディングの場合、ベータ版のテストユーザーになれる権利が与えられるといったケースです。

成功例

購入型クラウドファンディングの成功例とは、例えば 「『この世界の片隅に』のアニメ映画化のためのクラウドファンディング」が有名です。漫画作品「この世界の片隅に」を劇場アニメ映画として公開する目的で始まったクラウドファンディングであり、エンドロールに名前をクレジットする権利 などがリターンとして設定されていました。

ファンド型クラウドファンディング

「ファンド型クラウドファンディング」とは、特定の事業に対して投資を行い、その対価として分配金などの形でリターンが与えられるタイプのクラウドファンディングです。「金融型クラウドファンディング」に分類されます。

特徴としては、分配されるリターンが「投資した事業の成果によって異なる」ということです。投資した事業が大きく成功すればリターンも大きくなりますが、そうでなければリターンは小さくなります。

ファンド型クラウドファンディングのリターンは、場合によってはその事業によって発生した品物やサービスなどの形で分配されるケースもあります。

成功例

ファンド型クラウドファンディングの成功例とは、例えば「 株式会社鯖や の『SABARファンド』」の事例です。このクラウドファンディングでは約3500万円の資金が集まったそうです。

貸付型クラウドファンディング

「貸付型(融資型)クラウドファンディング」とは、クラウドファンディングで資金調達を行い、そのお金に金利をプラスして支援者に返済するタイプのクラウドファンディングです。

この形式は、一般的な資金融資と同じですが、大きく異なるのは債権者が複数存在する、幅広い人たちが融資を行うということです。一般的な金融商品とは異なり少額(プロジェクトにより1口の金額は異なる)から始められる傾向にあるという特徴があります。

支援者はプロジェクトに対する支援を行えるだけでなく、金銭的なメリットも存在するという特徴があります。ただし、額面通りの金銭的メリットを受けられるかどうかは、起案者の今後次第ということになります。

成功例

貸付型クラウドファンディングの成功例とは、例えば「クラウドバンクの『カンボジアプロジェクト』」が有名です。カンボジアの貧民層に低金利で融資するための資金調達を目的としたクラウドファンディングであり、5000万円以上の資金を調達できたとされています。

株式型クラウドファンディング

「株式型クラウドファンディング」とは、未上場の株式会社に投資するタイプのクラウドファンディングです。そのリターンとしては、投資先の株式会社の株式を得るという形式になっています。

従来、未上場の株式会社の場合、資金調達する手段が「ベンチャーキャピタル」や「知り合いからの投資」などに限定されていました。しかし、株式型クラウドファンディングを利用することで、幅広い人から資金調達できるようになったのです。

未上場の株式会社に投資できるというメリットはありますが、リターンとして取得した株式を売却する手段が限定されるというデメリットがあります。資金運用目的での利用は難しいと考えてください。

成功例

株式型クラウドファンディングは、日本での例が少ないクラウドファンディングです。例えば「Bank Invoice」という企業が2回のクラウドファンディングで7000万円以上の資金を集めた話は有名です。

クラウドファンディングを行うメリット

喜んでいる人

次に、クラウドファンディングを行うメリットについて解説します。

プロモーションになる

1つ目のメリットは「プロモーションになる」ことです。クラウドファンディングは資金を集める方法として知られていますが、資金を集める目的や起案者のことを広く宣伝することにもつながるのです。

クラウドファンディングでは、資金を集める目的を公表します。公表することは、つまり宣伝でもあります。本来であれば多額の資金をかけたりテレビ局の取材でもない限り難しいプロモーションを、資金集めの副産物的な意味合いで行うことができるのです。

クラウドファンディングで支援したということは、そのプロジェクトに強い関心を持っていることでもあります。クラウドファンディングによって宣伝することで、目的を達成した際にはその顧客になる可能性が高くなるという効果も期待できるのです。

無限の表現が可能

次に「無限の表現が可能である」ということです。クラウドファンディングで集める資金を何に使うか、どういった形で支援者に返礼をするか、さまざまな形がクラウドファンディングでは認められています

何かを成すためには、ときに多額の資金を必要とすることもあります。資金調達に苦労して、目標を諦めてしまうこともあるでしょう。クラウドファンディングでは、賛同を得られる目標であれば支援者を多く集めることができ、自身の目的を表現する大きな原動力となります。

また、クラウドファンディングには、さまざまなタイプが存在します。従来の資金調達では返済など特定の方法しか認められないことが多いですが、購入型やファンド型のような従来では難しい形で返礼を行うクラウドファンディングも利用できます。その点においても表現方法が自由であるといえますね。

資金を集められる

3つ目はもちろん「資金を集められる」ことです。クラウドファンディングは1人当たりの資金投入が少なくても広く資金を集めるので、支援してくれる人数が多くなれば多額の資金を集められる可能性があります。

クラウドファンディングは、資金を集める目的やリターンの内容次第で、相当な人数からの支援を得られる可能性があります。1人1人は少ない資金投入であっても、1000人が10000円ずつ支援することで1000万円の資金が集まります。

目的を達成するためには、相応の資金が必要なケースもあるでしょう。その目的が人々の関心と支援を得られるものであれば、クラウドファンディングでそのための多額の資金を集められる可能性があります

クラウドファンディングを行うリスク

危険と驚き

さまざまなメリットが存在するクラウドファンディングですが、デメリットやリスクが無いわけではありません。メリットを享受するためには、リスクやデメリットについてもしっかりと理解して実行に移す必要があります。

アイデアが公となる

まずは「アイデアが公となる」事が挙げられます。クラウドファンディングは多くの支援者を獲得し、多額の資金を集めるために資金集めの目的を公表する必要があります。つまり、自身のアイデアがネット上で公開されるということです。

クラウドファンディングで資金を集めるということは、その資金使途は未達成状態であるということです。もし、資金力のある企業などがそのアイデアを盗用し、先んじて商品やサービスを完成させられてしまえば、アイデア発案のアドバンテージは失われてしまいます

特に、発明などの特許性を有する目的で資金を集める場合、前もって特許を取得しておくことをオススメします。クラウドファンディングで情報を公にする前に、公表内容が自身にとって不利な状況に置かれないように注意してください。

責任が大きい

次に「責任が大きい」事が挙げられます。前述の通りクラウドファンディングでは何千万円という資金が集まることもあります。起案者は、集めた資金に対する大きな責任を負うことになるのです

資金が集まり、プロジェクトを進行できるようになったら、起案した内容を確実に遂行する義務を負います。そのため、実現不可能なアイデアで資金を集めることはできず、起案内容に問題や不備が無いことをスタート前にしっかりと確認する必要があります。

また、プロジェクトの返礼内容や、資金が目標金額に満たなかった場合などの返金対応などについても、しっかりと対応する義務があります。起案時のほころびが後になって大きなトラブルの原因になる可能性がありますので、しっかりと内容を確認してからスタートしてください。

クラウドファンディング成功への道

光に続く道

さまざまなリスクがあるクラウドファンディングですが、前述の通りさまざまなメリットがあり、資金を必要とする目的を手早く達成するためには大いに役立ちます。そこで、クラウドファンディングを成功させるための方法について解説します。

オンライン・オフラインをうまく駆使する

まずは「オンライン」だけでなく「オフライン」も活用してクラウドファンディングの支援者を集めることです。クラウドファンディングはオンラインがメインとなりますが、オフラインも駆使することでより効率よく支援者を集めることができます。

オンラインでは、例えば「SNS」や「ブログ」など、人気の媒体を利用することをオススメします。プロジェクト内容を公開し、賛同してくれる人を集めるのです。近況報告を行うのみの役立ちます。

それだけではなく、オフラインを駆使した活動も重要なポジションとなります。例えば類似テーマのイベントに参加して他人と知り合い、自身のプロジェクトへの賛同を募るという方法があります。オンラインほど時間的効率は良くありませんが、十分効果的な手法であるといえます。

計画を綿密に練る

次に「計画を綿密に練る」ことです。どんなクラウドファンディングも甘い計画では成功することはなく、少しでも成功の確率を高めるためにはいかに綿密な計画を練っているかがカギを握ります。

目的を達成するためにいくら必要なのか、どんな目的で資金を集めるのか、リターンはどのように準備するのかなど、資金を集める前の段階で計画すべきことはたくさんあります。

計画の精度が高いほど支援者を集めやすく、発足後のトラブル発生の確率を下げることにもつながります。計画を最初にどれくらい高い精度で練っているかどうかが、クラウドファンディングの成功確率にも大きく寄与することを念頭に置きましょう。

その先を見据える

最後に「その先を見据える」ことです。クラウドファンディングの目的は「資金を集める」ことではなく、最終的には「集めた資金でプロジェクトを成功させる」ことです。そのため、資金集めに成功した後のこともしっかりと計画しておく必要があります。

また、プロジェクトが成功し、クラウドファンディングにかかわる一連のプロセスがすべて終了した後のことについても、可能な限りしっかりと見据えておくべきです。今回のプロジェクトだけが人生の全てではなく、その先にもまだまだ続いてきます。

今回のプロジェクト成功をきっかけにして、新しい事業や発明に取り掛かる人もいるでしょう。そうしたことも踏まえて、そのきっかけとなるであろうクラウドファンディングに取り組む姿勢が重要なのです。

クラウドファンディング成功は始まりの合図

開始の合図

前述の通り、クラウドファンデングのプロジェクトに成功した先にも、さまざまな道が続いています。クラウドファンディングのプロジェクトに成功したら、それは「始まりの合図」でもあるのです。

チャンスを活かそう

クラウドファンディングに成功したということは、多くの支援者・賛同者を得られただけでなく、プロジェクトにかかわった人や企業の知名度は高まっているということでもあります。ひょっとしたら、メディアで取り上げられるなど、相当に知名度を高められるケースもあるでしょう。

これは、大きなチャンスでもあります。知名度が高まっているうえにプロジェクトに成功したという実績は、今後さらなる賛同者を集める強い原動力となります

場合によっては、あらたにクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げることも良いかもしれません。プロジェクトの内容次第では、前回のクラウドファンディング以上の資金を集められるかもしれません。

分析を行う

しかしながら、ただ闇雲に次のプロジェクトを立ち上げても、効率よくことを進めることは難しいでしょう。そのため、まずは「分析」を行うことをオススメします。

成功したクラウドファンディングにおいて、何が良かったのか、何が悪かったのかを明確にします。これを次回以降のプロジェクトに生かすことで、より効率よく資金を集め、プロジェクトを進行することができます。

行動あるのみ

必要な準備が整ったら、あとは行動あるのみです。多額の資金を集めるクラウドファンディングは、1回だけでも相当なプレッシャーを感じたことでしょう。人によっては「もうこりごり」と思うかもしれませんね。

しかし、それでしり込みしては、せっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。クラウドファンディングに成功したあなたは、多くの人から評価されている存在なのです。入念な計画等はもちろん必要ですが、恐れずに次のステップを踏み出してください

まとめ

お金と成長または成功

クラウドファンディングは大きな成功をもたらすきっかけになるプロジェクトですが、誰もが等しく成功を手にするというわけではありません。事前の計画と積極的な行動、その後を見据えた考え方などを達成できる人だけが、多額の資金を集める資格があるのです。

クラウドファンディングは多額の資金を動かすアクションでもありますので、慣れないことも多いでしょう。まずは成功例を研究するなどの準備を怠らないようにして、プロジェクトを立ち上げてください。

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